ヘヴィサイド ラボは2040年から本格化する月面開発において、現場で必要となる技術を開発しています。皆さんは生命維持における「3の法則」をご存知でしょうか。生存リソース(酸素、体温、水、食料)のタイムリミットです。宇宙での生存維持なので生涯線量を加えました。これらの上限に達する前にリソースの確保が常に迫られる環境では、生存することに手一杯でとても生活することができません。
そこに生物がいる環境では当然ながら、生存リソースの確保が容易です。
気温が生存に適さない環境、例えば北極・南極の場合、気温を維持する建物を持ち込まないと、水と食料を確保できても凍死しない事で手一杯になります。
砂漠の場合、更に水と食料の確保が困難になります。体温を維持する建物を持ち込むだけでは不十分で、常に水と食料を補給しなければなりません。
月には生存リソースが全く無いので、地球と月を往復する強力な補給能力が必要です。しかし経済的に難しいでしょう。月面開発を持続させるには狭い空間と限られたエネルギーで生存リソースをリサイクルする技術が必要です。ここにちょっと視点を変えましょう。こんなリサイクル技術を実現していたら、地球の社会は極端に発展しているはずです。それはどんな社会でしょう。
狭い空間と限られたエネルギーで生存リソースをリサイクルできる社会…それは経済活動の媒体が名目貨幣からエネルギーに移行した社会とヘヴィサイド ラボは考えています。元素の循環半径が地球規模から個人の生活圏に圧縮され、生存リソースに再構築できるのですから、経費よりエネルギーの方が透明性・公平性・即時性が高くなる。
こんな世界の実現に向けて、ヘヴィサイド ラボは環境に左右されず、元素の循環半径を限りなくゼロにするモノづくりに挑戦します。